
監修弁護士 辻 正裕弁護士法人ALG&Associates 埼玉法律事務所 所長 弁護士
交通事故にはじめて遭った際、どのように対応すればよいかといった不安や疑問を感じることが多いと思います。いざ弁護士に相談してみようと思っても、どの弁護士が良いのかわからないということも多くあると思います。納得のいく結果を得るためには、交通事故事案の取扱いに慣れた交通事故に強い弁護士を選ぶ必要があります。
以下では、交通事故にあった際にどの弁護士に依頼すべきかといった弁護士の選び方について解説をしていきます。
目次
交通事故を得意とする弁護士の探し方
一言に弁護士といっても、企業案件のみ対応している弁護士や逆に離婚などの一般民事事件のみを対応している弁護士など様々な弁護士がいます。交通事故を得意とする弁護士の探し方は主に3つあります。
具体的には、知人や弁護士会などから紹介してもらう、インターネットを利用する、保険会社から弁護士を紹介してもらうなどいったものです。それぞれの方法について見ていきましょう。
知人からの紹介
知り合いから弁護士を紹介してもらうという方法があります。
メリット
- 自ら弁護士を探す時間を短縮することができます
- 知り合いからの紹介なので安心感があり、弁護士との信頼関係も作りやすいといえます など
デメリット
- 必ずしも交通事故を多数取り扱っている弁護士とは限らないといえます
- 面談等をして弁護士との相性がいまいちでも他の弁護士に頼むのをためらってしまうといえます など
弁護士会からの紹介
また、お近くの弁護士会(弁護士が加入している団体です)から弁護士を紹介してもらうという方法があります。
メリット
- 無料相談といったサービスを利用することが可能な場合もあります
- 弁護士を選ぶ時間がかかりません など
デメリット
- サービスの内容は各弁護士会によって異なります
- 必ずしも交通事故を多数取り扱っている弁護士とは限らないといえます など
インターネットを利用して探す
インターネットで交通事故を取り扱っている弁護士を探すという方法もあります。スマートフォンやパソコンがあれば検索が可能で、様々な法律事務所がインターネットを利用して弁護士を紹介しています。
メリット
- インターネットを使える環境であれば、比較的手間なく弁護士を探すことができます
- 実際に会うよりも多数の弁護士から選ぶことができます など
デメリット
- 膨大な数の弁護士の中から選ぶ必要があり、どの弁護士が良いのか迷ってしまうこともあります
- 必ずしも口コミ等はあてにならないという点があります など
保険会社から弁護士を紹介してもらう
保険会社から交通事故の解決実績が豊富な弁護士として弁護士を紹介されることもあります。
メリット
- 交通事故の解決実績が豊富で交通事故に詳しい弁護士も多いといえます
- 弁護士を探す手間を省くことが出来ます
デメリット
- 被害者側の弁護士業務をあまり取り扱っていないこともよくあり、対応を必ずしも把握していないことがあります。
- 弁護士業務と報酬の多寡が結びついておらず熱意をもって対応しないこともあります。
まずは交通事故事件専属のスタッフが丁寧に分かりやすくご対応いたします
交通事故に強い弁護士・法律事務所の選び方
弁護士を探す方法を解説したところで、実際に交通事故に強い弁護士の選び方を解説していきます。
具体的には、交通事故の解決実績が豊富、医学的知識を兼ね備えている、交通事故に特化しているなどの観点から選んでいくのが望ましいといえます。
交通事故の示談交渉の経験が豊富
交通事故を取り扱っているだけではなく、具体的にどのような解決をしているかについても見ていく必要があります。保険会社との交渉、実際に獲得した示談金などの解決実績が豊富であることも重要な観点といえます。法律事務所のウェブサイトには、具体的な解決実績を記載しているものが多く存在します。ご自身の交通事故や怪我、お車の損傷等と類似した事案を解決に導いている弁護士がいれば非常に参考になると思います。
ALGの解決事例
【解決事例】むちうちなどの軽傷で後遺障害14級を獲得したケース
当法人の弁護士がご依頼者様に通院方法や後遺障害診断書の記載方法等について詳しく解説し、後遺障害の申請をした結果、むちうちで後遺障害14級の認定がされた解決事例をご紹介します。
事案の概要
ご依頼者様は、バイクで走行し、右折をしようとしたところ、正面から走行してきた自動車に衝突され、頚椎捻挫等の傷害を負いました。
相手方の保険会社との交渉や後遺障害の等級獲得のために当法人にご依頼いただきました。
弁護士の活動および解決結果
ご依頼者様には、定期的に整形外科に通ってもらい、症状固定時には後遺障害診断書の記載について漏れのないように記載をしてもらうことに加え、医師が作成した後遺障害診断書のチェックまで行い、後遺障害等級認定の申請をしました。
整形外科の通院日数や後遺障害診断書の記載等が重視されて後遺障害14級の等級を獲得することができました。
その後の相手方の保険会社との交渉においても、後遺障害慰謝料や後遺症逸失利益について大幅な減額を求められましたが、後遺障害がご依頼者様の就業に及ぼす影響等の説明を尽くした結果、約350万円程度の損害額を相手方保険会社に認めさせて、ご依頼者様にご納得いただける結果を獲得することができました。
医学的知識を兼ね備えている
交通事故で怪我をされた場合、当該交通事故の解決にあたっては医学的な知識が必要不可欠となります。そのため、弁護士が医学的な知識も併せ有しているかは重要な観点となります。特に、後遺障害が残ってしまうような事案の場合には、医学的な知識を有しているか否かで獲得できる後遺障害の等級に大きな差異が生じることがあります。より高い後遺障害の等級を獲得するために必要な検査は何か、後遺障害診断書に記載すべき内容はなにか等を医学的な観点からも説明を行ってくれる弁護士が交通事故に強い弁護士といえるでしょう。
専門の部署があり、交通事故に特化した弁護士がいる
交通事故は、上記したとおり医学的な観点も要するなど複雑な事案類型の一つといえます。
そのため、交通事故に特化した交通事故を中心的にチームで取り扱っている法律事務所もあります。弊所でも交通事故を専門的に取り扱っているチームがあります。
また、被害者側のみの依頼を受けるなどして、保険会社との利害関係を排して被害者救済に力を入れている弁護士もいます。
後悔しない弁護士・法律事務所の選び方
ここまで、弁護士を探す方法、交通事故に強い弁護士の選び方を解説してきました。最後に、実際に弁護士を選んだ後に後悔しないようにするための観点を解説していきます。
説明がわかりやすく理解しやすい
弁護士を選ぶ際には、分かりやすい説明をしてくれるかやご自身との相性がよいかといった点も考慮すると良いと思います。
どれだけ交通事故の解決実績が豊富でも、説明が分かりにくいような場合には不安が尽きないですし、相性が悪ければ相談や質問をすることもはばかられることがあるでしょう。
弁護士と依頼者の方は、委任契約、すなわち、当事者間の信頼関係をもとにした契約関係にあります。依頼した弁護士と信頼関係を築くことができるかという観点を考慮するとよいと思います。
弁護士以外の受付・事務局の対応が優れている
実際に弁護士に依頼した場合、保険会社との交渉や書面の作成、実際のアドバイスなどは弁護士が行うことになります。ただ、法律事務所において、弁護士一人では事件を解決することができず、弁護士業務をサポートする事務局の存在が必須です。事務局が交通事故の取扱いに慣れていないと、弁護士の事件の解決以前に、手続等にストレスを感じることになってしまいます。そのため、交通事故の取扱いに慣れている事務局が対応してくれるのかは重要な要素であると思います。
費用倒れについて説明してくれるかどうかもポイント
弁護士に依頼する場合には弁護士費用がかかるのが通常です。その場合、弁護士費用の方が実際に獲得した示談金よりも高いという場合もあります。
交通事故に詳しい弁護士であれば、相談の時点で今後必要となる費用等をある程度予測可能ですので、費用倒れになってしまう可能性等も案内してくれると思います。
一旦、弁護士費用の見積もりを出してもらうなどしてみても良いと思います。
報酬金等の料金体系が明確
弁護士費用には、大きく分けて着手金と呼ばれる事件を依頼するにあたって必要となる費用、成功報酬と呼ばれる事件を解決した際に必要となる費用があります。
着手金については、比較的説明を尽くす弁護士が多いように思います。着手金が支払わなければ弁護士業務が開始されないためです。他方、成功報酬については相手方保険会社から支払われた示談金から差し引く等といった説明にとどまり報酬体系を明らかにしていない弁護士もいると思います。
ただ、成功報酬により大幅に示談金が減ってしまうようであれば依頼した意義が失われてしまいます。成功報酬についても詳しく解説してくれる弁護士を選ぶべきといえるでしょう。
弁護士の変更はできる?
一度、弁護士を選んだ後で、弁護士を変更することもできます。
ただ、依頼している弁護士との委任契約を解除した上で、改めて別の弁護士と委任契約を締結し直すことになりますので、新たに着手金が発生してしまったり、事件の引継ぎ業務が発生したりします。
もちろん、いわゆるセカンドオピニオンとして別の弁護士に相談することもあり得ますが、できれば最初に依頼した弁護士に最後まで解決してもらえるように弁護士選びを慎重に行うと良いと思います。
後悔しないためにも、交通事故に強い弁護士を選びましょう
交通事故は依頼した弁護士の力量によって大きく示談金が変わることがあり得ます。
解決実績は豊富か、医学的な知識も有しているか、分かりやすい説明をしてくれるか等様々な観点を考慮して、慎重に弁護士を探すことをおすすめします。
弊所では、医療過誤などを取り扱う医療専門チームと連携した交通事故チームがあります。交通事故の解決実績もたくさんございますので、交通事故に遭われて弁護士をお探しの場合には是非ご相談ください。
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- 保有資格
- 弁護士(埼玉弁護士会所属・登録番号:51059)